気持ち悪い症状に対応する胃腸薬に含まれるソウジュツ

薬と原料になる植物のイメージ

ソウジュツは、キク科のホソバオケラという植物を原料とする生薬であり、漢方では健脾の作用があると考えられています。
類似するビャクジュツとともに、胃腸虚弱が原因の気持ち悪い症状を緩和させる作用があります。

ソウジュツの性味は、温性にして辛味になるのが特徴ですが、苦味も含まれています。
脾胃に帰経して、胃腸の調子を整える仕組みは、古代の昔から経験的に確かめられてきました。
基本的には健胃作用が中心になりますが、利尿や発汗の作用にも優れるため、水分代謝を高める目的で使用することもあります。

ソウジュツが配合される漢方薬としては、気血両虚に対応する十全大補湯が有名で、台湾では薬膳スープの材料としても使われています。
十全大補湯の構成は、黄耆や人参を中心にして、弱った胃腸の調子を高める形です。
強い発汗作用がある桂皮の助けもあって、体がよく温まり、お腹の不快感を軽減させる働きがあります。

漢方薬以外の胃腸薬でも、ソウジュツは他の生薬と一緒に配合されて、気持ち悪い症状を軽減させます。
芳香性健胃薬となるウイキョウや生姜などと組み合わせることも行われ、弱った胃腸を温める工夫も施されます。
胃腸の状態を良くするために、苦味を有する生薬を用いて、健胃作用を活発にすることも珍しくありません。
ソウジュツはオウバクエキスと一緒にして、胃腸薬として使われることもあるため、お腹が気持ち悪い人にとっては何かと重宝する生薬です。

生薬として使われるソウジュツは、原料のホソバオケラの根茎を乾燥させて、貯蔵して作られるものです。
特有の精油成分を含み、独特な香りがするため、昔から珍重されてきました。
表面に結晶が浮き出たものは、特に良品であるといわれています。

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